「なんであんなことしたの!」
「なんでこんなこともできないんだ!」
あなたは親や先生、上司にこんなこと言われたことありませんか?
実は「なぜできないんだ!」と言われても、思い浮かぶのは言い訳ばかりで、生産性の良いアイディアは生まれません。
今日は、自分のアイディアでスモールビジネスを作ろうとしている、あなたに知って欲しい「なぜ思考」と「どうやったら思考」についてお伝えしたいと思います。
「なぜ思考」とは?
「なぜ思考」とは、冒頭でもあったように、「なぜできないんだろう?」「なんであんなことしちゃったんだろう」と原因を探す思考です。
「なぜ思考」は理数系の科目には役立つかもしれませんが、実生活において、「なぜ?なぜ?」と深く考えるのは禁物です。
例えば、資料作りでミスをしてしまったとしましょう。
上司から「なんでこんなミスをしたんだ!」と怒られたら、あなたはどう思いますか。
口では「すみません。以後気をつけます。」と答えるかもしれませんが、心の中では、
「あなたがチェックし忘れたんじゃないか!」
「そもそも資料作りの指示が遅すぎたんだ!」
「資料作りなんで私の仕事じゃないのに!」
なんて思ったりするのではないでしょうか。
日本人は「なんでこんな問題も解けないんだ!」「なんで水をこぼしたの」など、学校や家庭で「なぜ?」と問われることが多く、どうしてもその癖が抜けません。
お分かりの通り、失敗したことに対して「なぜ?」と考えても、あまり良い感情は生まれないですよね。
人間は自分の非を認めたくない生き物ですから。
では、こんな場合、どうすれば良いのでしょうか。
正しい「なぜ思考」と「どうやったら思考」の使い方
資料作りでミスした時に、上司がしなければならないのは、「どうやったら思考」です。
「今回こんなミスがあったけど、どうやったらミスを防げるかな?」
こう問いかければ、
「他の人にも資料を見てもらう」
「会議の前に一緒に読み合わせをする」
「資料作りを頼む際は、最低3日前までにお願いする」
など、前向きなアイディアが生まれます。
つまり、失敗した時、行き詰まった時など、ネガティブな方向に行きそうな時には、「なぜ?」と原因を突き止めるよりも「どうやったら思考」の方が有効なんです。
スモールビジネスを作っていく上で、
「こんなことはできないんじゃないか」
「これは大変そうだな」
と思うことがたくさん起こります。
そこで大切なのが、「どうやったらできるのか」を考えまくることです。
ただ考えるのではなく、全神経を集中させて「どうやったらできるのか」考えるんです。
1週間も考えれば、「あの方法を試してみようかな」とか「あの人に聞いてみようかな」など、必ず良いアイディアが思い浮かぶはずです。
多くの人は、全く考えずに、すぐに諦めてしまいます。
「どうやったら」と考え続けていば、それだけで必ず成功に近づけるんです。
では、いつ「なぜ思考」を使えば良いのでしょうか。
「なぜ思考」はうまく行っている時に使うと有効です。
資料作りに話を戻すと、「前回はダメだったのに、なぜあの資料は褒められたのだろうか?」と考えることで、資料作りに欠かせない要素が見つかります。
ビジネスで言えば、「なぜあの広告に人は魅了されたのか」「なぜあの記事が人気なのか」などを考えることで、人が求めているものや時代の流れなど、さまざまなものが見えてきます。
まとめ
ネガティブなことには「どうやったら思考」、ポジティブなことには「なぜ思考」。
これが正しい使い方です。
壁にぶつかった時に「どうやったら〇〇できるか」と考えられるかどうかで、未来が大きく変わります。
頭の片隅にでもいいので、覚えておいていただけれるとうれしいです。
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